
「たなばた」
≪こどものとも≫傑作集
君島久子 再話 初山滋 画
七夕は、織姫と牛飼いが年に一回会えると言うなんともロマンティックなイメージが強いのですがこの絵本によると、この二人の間には子どもが二人いて、母を慕う子どもの気持ちも含まれているのだそうです。そして、天の川の両側にきらめく二つの星が織姫と牛飼いの星であるのは有名ですが、牛飼いの星の近くに二つ小さな星がありそれが二人の子ども達なのだそうです。
ある日、年長の男の子が「先生!この絵本の絵 キレイなんだよ!」と私に教えてくれました。はっきり言って、現在のカラフルな絵本に比べ地味な絵本です。しかし、この画の素朴で繊細なタッチが見れば見るほど味が出てくるように感じるのです。