
『にんじん』
せなさいこ:さく・え 福音館書店
有名な赤ちゃん絵本シリーズ(いやだいやだの絵本)の1冊です。
「にんじんすきなこだあれ」という呼びかけに、「うま」「きりん」「さる」「ぶた」「かば」「ねずみ」などの動物たちが登場し、最後には男の子が美味しそうににんじんを食べているページで終わります。せなけいこさんの絵本作りの原点は、ご自身の子育ての影響が大きいと以前、インタビューでお話されていました。この絵本が刊行せれた1969年の頃のにんじんは、現在のおいしいにんじんではなく、癖が強く、にんじん嫌いの子どもたちは、今よりも多かったはず! そんなお母さんを救う絵本だったのかもしれません。絵も貼り絵で温かみのある絵本です。