
『てんさらばさらてんさらばさら』
作:わたりむつこ 絵:ましませつこ
≪こどものとも≫ 傑作集 福音館書店
ひょ~~~と冷たい風がふく海岸でまゆは、おばあちゃんにうたをうたってもらいます。
ゆきふってこい てんさらばさらてんさらばさら
かぜにまってこい おしろいたべて ゆきよんでこい
すると、ふわふわした“てんさらばさら”が降ってきました。おばあちゃんは「これに おしろいをふりかけると、すこしずつふえてね、そのたびに いいことがおこるんだよ。でも、いいかい、だれにもみせちゃだめだよ。せっかくのいいことが にげてしまうからね」と教えてくれました。まゆは、この“てんさらばさら”におしろいをかけて大切に大切に増やしていきます・・・
最後には、“てんさらばさら”がなくとも本当の幸せに気づくのです。読み終わった後はとってもあたたかく幸せな気分になります。 *増えすぎた“てんさらばさら”を入れるために作った袋。きれいな柄の着物をつぎ合わせているのですが、この柄はまゆの小さいころからの着物を使って作ってあります。・・・たぶん。