
「三びきのこぶた」
瀬田貞二(せたていじ) 訳
山田(やまだ)三郎(さぶろう) 画
イギリスの昔話 福音館書店
三匹のこぶたの絵本は様々な出版社から出版されていますが、この絵本は1967年に出版され、イギリスの原作に近い内容であると聞いた事があります。
三匹のこぶたがそれぞれ、わらの家、木の枝の家、レンガの家を建て、最後にはレンガの家だけがオオカミの攻撃(!?)から、こぶたたちを守ってくれた。というお話しが一般的です。しかし、この絵本は二匹のこぶたはオオカミに食べられてしまい、その後、3匹目のこぶたがオオカミを食べてしまうという、ちょっとセンセーショナルな結末です。しかし、子ども達にとっては、その残酷な結末のほうが、「もうオオカミに襲われる心配はないんだ!」という安心感につながると、講演会で聞いた事があります。だからでしょうか、外国の昔話も、日本の昔話も残酷なお話が多いんです。